死後事務委任契約とは?遺言書との違いは?

前にも本ブログで触れた「死後事務委任契約」。最近もテレビで取り上げられていました。2040年にはお一人様世帯が40%になるとの報道も以前ありました。「子どもがいないので、亡くなった後の手続きをお願いできる人がいない。」 「家族に迷惑をかけたくない。」 「葬儀や納骨は自分の希望どおりにしてほしい。」

このようなお悩みをお持ちの方は少なくありません。

近年は高齢化や核家族化、単身世帯の増加により、「亡くなった後の手続きを誰に任せるか」が大きな社会問題となっています。そこで注目されている制度が死後事務委任契約です。死後事務委任契約とは、ご自身が亡くなった後に必要となる様々な事務手続きを、生前に信頼できる方や行政書士などへ依頼しておく契約です。足立区でも終活への関心が高まる中、ご相談件数は年々増加しています。

死後事務委任契約で依頼できること

亡くなった後には、ご家族やご親族が想像する以上に多くの手続きを行わなければなりません。例えば次のような事務手続きがありますが、それらを依頼する事ができます。

医療・介護関係

  • 病院への入院費の支払い
  • 介護施設の退去手続き
  • 身の回り品の引取り

葬儀・供養関係

  • 葬儀会社との打ち合わせ
  • 火葬の手続き
  • 納骨・永代供養
  • 散骨の手配
  • 戒名の依頼(希望がある場合)

行政手続き

  • 健康保険証の返却
  • 介護保険証の返却
  • マイナンバーカードの返納
  • 年金関係の届出

契約関係

  • 電気・ガス・水道の解約
  • 携帯電話の解約
  • インターネット回線の解約
  • NHKや新聞の解約
  • クレジットカードの解約
  • サブスクリプションサービスの解約

その他

  • 親族・友人への連絡
  • ペットの引渡し
  • 家財道具の整理
  • 賃貸住宅の明渡し
  • デジタル遺品(SNS・メール・クラウドサービスなど)の整理

近年では、スマートフォンやネット銀行、SNSなどのデジタル資産に関するご相談も増えています。


遺言書との違い

「遺言書を書けば十分では?」とお考えの方も多いかと思います。実は、遺言書と死後事務委任契約では役割が全く異なります。

遺言書死後事務委任契約
財産を誰が相続するか決める死後の事務手続きを依頼する
遺産分割を指定する葬儀や納骨を依頼する
遺贈を行う契約解約などの事務を依頼する

つまり、財産のことは遺言書」、「手続きのことは死後事務委任契約という関係になります。そのため、多くの方は両方をセットで準備されています。


死後事務委任契約が必要な方

次のような方には特におすすめです。

✓ 一人暮らしの方

✓ お子様がいないご夫婦

✓ 身寄りが少ない方

✓ 家族と疎遠になっている方

✓ 子どもが遠方に住んでいる方

✓ 葬儀内容を自分で決めたい方

✓ 家族へ負担をかけたくない方

また、お子様がいらっしゃる方でも、

「相続はお願いできるけれど、細かな手続きまでは頼みにくい。」

という理由で契約されるケースもあります。


任意後見契約との違い

こちらも非常によくいただくご質問です。任意後見契約は、認知症などで判断能力が低下した後の生活を支援する制度です。一方、死後事務委任契約は、亡くなった後の手続きをお願いする制度になります。つまり、

  • 生前の支援 → 任意後見契約
  • 死後の支援 → 死後事務委任契約

という違いがあります。終活では、この二つを組み合わせて準備される方が多くいらっしゃいます。


死後事務委任契約を結ぶ流れ

一般的には次の流れで進みます。

① ご相談・ヒアリング

② ご希望内容の確認

③ 契約内容の作成

④ 公正証書による契約締結

⑤ 契約書の保管

⑥ 万一の際に契約内容に従って事務を実施

契約内容はご本人の希望に合わせて自由に設計できます。


行政書士へ依頼するメリット

死後事務委任契約は、ご本人の希望を具体的に契約へ反映させることが重要です。行政書士へ依頼することで、

  • ご本人の希望を丁寧にヒアリング
  • 契約内容の作成支援
  • 公正証書作成のサポート
  • 遺言書との整合性の確認
  • 任意後見契約との組み合わせ提案
  • 相続を見据えた終活全体のサポート

を受けることができます。将来の不安を安心へ変えるためにも、専門家への相談をおすすめします。



足立区で死後事務委任契約のご相談なら

死後事務委任契約は、ご自身の「最期の意思」を形にする大切な契約です。「家族に迷惑をかけたくない」「自分らしい最期を迎えたい」という思いを実現するためには、早めの準備が安心につながります。

当事務所では、死後事務委任契約だけでなく、遺言書作成、任意後見契約、家族信託、相続手続きなど終活全般についてご相談を承っております。

足立区をはじめ近隣地域にお住まいの皆様の安心できる終活を、行政書士・ファイナンシャルプランナーとして丁寧にサポートいたします。お気軽にご相談ください。

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